朝を告げる 蝉の声に
思い出した 忘れていた
あの日の景色と
消したい過去
それでいいと 誤魔化していた
後悔も 羨望も
見ないふりして
目を塞いだ
もしあの日なんて言葉がつらつらと
言い訳だけ並べ泣いた
遠くかなとこ雲見上げては
優しい雨を待ち侘びてた
いつの日にか自分を許して
心から笑いたいと嘆いた
今の私には痛いだけの傷
愛せるのかな
灯る街頭 何を照らす
橙の輪郭を纏いながら
沈んでゆく
頬撫でる夜風にふと顔上げて
今を変えたいと思った
明日を生きる不安は拭えない
それでもまだ 前を向けるから
脆く弱い自分を許して
心から笑いたいと叫んだ
今の私には愛おしい傷を
抱いて夜が明ける
何度も何度でも
足を止めてしまう
それでもそれでも
また踏み出せるから
いつかは私も
胸を張って
生きたと言えるように
私の心を
優しく照らして
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