御伽噺/初音ミク

あらすじ

空想です。一つ目です。

Vocal : 初音ミク


【歌詞】

あらすじを少し教えよう
綺麗なお話じゃないけど
あるところの何かのページを
開くところから始まる

筆の走る先はどうせ
明日に続いていやしないと気づいていて
それでも途切れない夢と詩だけが本当だ

君はどうして笑っているの
僕がそんな君を願ったから
君はどうしてそんなにも
綺麗な歌を歌えるの
教えてくれ

あの日知った世界はずっと眩しくて
ただ命もないまま君は笑って
この広い世界の隅の数ページが
僕の命になっていく“おはなし″

逃げ出した先の世界で
君に似合う花を探している
その間に夕陽が沈んでいく
それをただ眺めている

僕はきっと君を呪っている
君はずっと空を飛べずにいる
この地平すら君の目に
二度とは映りやしないんだと
気づいている

君を描くに足る言葉なんてなくて
滲む涙だけが心の証だ
君の放った光彩が眩しくて
目を閉じてしまった僕はもう

心のないその胸も　痛みを知らないその肌も
身勝手に描いてしまったの
君はどこにもいない
これが愛だと呼べるなら
今すぐ終わらせよう

君の笑顔がどうしても消えなくて
さよならも言わずにこの手を繋いだ
君を願ってしまった僕の空想が
間違いだと分かっていたって消えやしない
僕の命が創っていく“おはなし″