この目を凝らしても
もう　君が見えない
月が欠ける

交わす言葉の裏　君の内側を染めて
そこにいた誰かのこと
すぐ気付いた理由は　君の所為じゃない
僕が見つめ過ぎたから

嫉妬さえ淘汰する羨望の中で
ただ君が笑う　瞬間だけを　求めていたけど

欠け続ける月を
君は何を想い　見るのだろう
そう　誰より強く　見つめていた君が
もう　見えない

優し過ぎる君が　残してくれた欠片を
かき集め　抱き締めても
薄れてく光は　甘い幻を
二度と映しはしなくて

滑稽と嘲笑される道化で良かった
君の何一つ　傷つけたくはなかったはずなのに

欠け続ける月は
もう君の影さえ　落とさない
後悔の在処を　探す僕の上に
夜は満ちて

独り善がりの愛に
答えを欲しがった傲慢
過ちを数えてみても
遠く月は欠けたまま

この目を凝らしても
月は輪郭さえ　隠してく
戻らない時間（とき）に　立ち尽くした僕を
ここに置いて

また　君が笑うなら
僕の存在全てを　消して構わない

欠けゆく月を
君は何を想い　見るのだろう
そう　誰より強く　見つめていた君が
もう　見えない


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譜割り用ひらがな表記（ご参考）
※<　>は字余り箇所、<　>内で１音のイメージです。
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【intro】
このめをこらしても
もおきみがみえない
つきがかける

【1A】
かわすことばのうらきみのうちがわをそめて
そこにいただれかのこと
すぐきづいたりゆわきみのせいじゃない
ぼくがみつめすぎたから

【1B】
しとさえとたする<せん>ぼのなかで
ただきみがわらうしゅんかんだけを
もとめていたけど

【1S】
かけつづけるつきを
きみわなにをおもいみるのだろ
そだれよりつよく
みつめていたきみがもおみえない

【2A】
やさしすぎるきみがのこしてくれたかけらを
かきあつめだきしめても
うすれてくひかりわあまいまぼろしを
にどとうつしわしなくて

【2B】
こけとちょしょされるどけでよかた
きみのなにひとつきずつけたくわ
なかたはずなのに

【2S】
かけつづけるつきわ
もおきみのかげさえおとさない
こかいのありかを
さがすぼくのうえによるわみちて

【3C】
ひとりよがりのあいに
こたえをほしがあたごおまん
あやまちをかぞえてみても
とおくつきわかけたまま

【3S-1】
このめをこらしても
つきわりんかくさえかくしてく
もどらないときに
たちつくしたぼくをここにおいて

【3D】
またきみがわらうなら
ぼくのそんざいすべてをけしてかまわな

【3S-2】
いかけゆくつきを
きみわなにをおもいみるのだろ
そだれよりつよく
みつめていたきみがもおみえない