ひとり街角を歩いていたとき
老人が教えてくれた
ぼくの中の親切が
彼には迷惑であったこと
そんなぼくを見て草花は
気の毒そうな顔を浮かべていた
だけどそれは違うんだ
なんでかそう思ったよ

誰かが感じた理不尽と
ぼくらが感じた幸福感
それは同じものだけれど
全くの別物で
そんな世界の片隅で
ぼくが起こした何かが
誰かを不幸にした
そんなことを考えては
捨てて生きてきたのさ

ひとつしわだらけのくじ引き券
引いたらなぜか大当たり
ぼくにこれはいらないけど
彼には宝物だったかも
そんな風に考えてみて
少し悲しい気分になったけど
だけどそれは違うんだ
なんでかそう思ったよ

誰かが感じた理不尽と
ぼくらが感じた幸福感
それは同じものだけれど
全くの別物で
そんな世界の片隅で
ぼくが起こした何かが
誰かを不幸にした
そんなことを考えては
捨てて生きてきたのさ