無題

空は曇ったままだ
季節を終わらせた冷たい風
静けさが覆い隠したのは
君を失った痛み

呼吸が一つだけ
この世界で凍えてる
無表情の仮面に
積もり　白く塗り替えて

どうか　消してしまえ
どうせ戻れはしないのだから

君に

詩（ウタ）を捧げよう
もう笑えない君の為に
唄を捧げよう
もう泣けない君の為に
嗚呼・・・

掠れたような声では
君に伝えられないよ
何も応えない昨日に
君を捜して　僕は歌うよ

通り過ぎた昨日に
消え去った君に
空っぽなこの季節に
僕は　取り残されたまま

空は曇ったままだ
季節を終わらせる冷たい風
静けさが覆い隠したのは
君を失った痛み

空は曇ったままだ
あの日から変わらずに

なにひとつ変わらずに・・・