ラレツ
冬の空の枯れた朝のにおい
冷たいみち 煢然と通り過ぎる
いつの日か訪れる
幕切れまでの気散じ 或はただの逃避
手渡されたのは落胆と諦観
二度と目に映す事はないと
振り解いたのは歪な繋がり
元の在り方に還るまでの其の場凌ぎ
齎される無自覚の悪意
下卑た笑みにこの瞼塞がれていく
それは不本意な無抵抗
解り合えない事を理解していた
求めていたのは冷静な残酷さ
俯瞰で見下す冷えた心
手に入れたのは
思い描いてたあの日々とはもう違う心
やがて鈍色が滲み黒く染まり
汚れた鉛に変わり果てた
手放したのは憐憫と哀れみ
吐き出す胸壊 零れ落ちて跡形なく
砂に溶けるように
お別れの言葉は要らないでしょう?
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