「 嘘つきたちの夜 」
1A
世界で一番 綺麗な星
手に入れたいと
「そしたら私が 星になるね」
君が笑う

1B
白い部屋 溜まってく靄
知ってるよ 僕らは同じだ

S
僕は嘘つき 星空に ごめんねを紡ぐ
君の嘘は 僕を刺す あと僅かなこの心

2A
世界で一番 綺麗な海
溺れたいなと
「そしたら私が 海になるね」
君が笑う

2B
黒い窓 外れぬ鎖
少しだけ 僕らは違うな

2S
僕は嘘つき 月の影 さよならを誘う
君の嘘を 羨むの まだ確かな存在を

C
いつも吐く冗談を 今日は閉じ込めたのか
君の涙が光る 二人だけ静かな 夜

誰の為の嘘か
僕らわかっていたから

3S
僕と君はさ 嘘をつき 海辺をさまよう
君は嘘を 捨てられる 僕が星になったから

僕は君をさ 置いて行(ゆ)き 夜空で見守る
君は嘘を 捨てられる 君も星になってゆく
君は言ってた 世界が嫌いだと


ひらがなversion

1A
せかいでいちばん きれいなほし
てにいれたいと
「そしたらわたしが ほしになるね」
きみがわらう

1B
しろいへや たまってくもや
しってるよ ぼくらはおなじだ

S
ぼくはうそつき ほしぞらに ごめんねをつむぐ
きみのうそは ぼくをさす あとわずかなこのこころ

2A
せかいでいちばん きれいなうみ
おぼれたいなと
「そしたらわたしが うみになるね」
きみがわらう

2B
くろいまど はずれぬくさり
すこしだけ ぼくらはちがうな

2S
ぼくはうそつき つきのかげ さよならをさそう
きみのうそを うらやむの まだたしかなそんざいを

C
いつもはくじょうだんを きょうはとじ込めたのか
きみのなみだがひかる ふたりだけのしずかな よる

だれのためのうそか
ぼくらわかっていたから

3S
ぼくときみはさ うそをつき うみべをさまよう
きみはうそを すてられる ぼくがほしになったから

ぼくはきみより さきにゆき よぞらでみまもる
きみはうそを すてられる きみもほしになってゆく
きみはいってた せかいがきらいだと