あげられないのに　ほしがるなんて
言えない言葉を　言ってなんて
わがままでしかないのに

トモダチになんて　なれないくせに
トモダチでしか　いられないから
トモダチだって　ウソをついた

できてないのに　できるフリして
聞こえてるのに　聞こえないフリ
痛んでるのに　笑顔浮かべた

あげられないのに　ほしがるなんて
言えない言葉を　言ってなんて　
わがままでしかないから
　

きみの後ろを歩きながら
きみを見つめていること

きみの声を聞きながら
きみを思っていること

何も言わずに歩くから
何も知らずに歩いていて

それなのに

きみの手が不意に触れて
駆けだす鼓動を上がる体温を
どうしたらいいんだろう？

そんな顔して笑わないで
「またね」って触れないで
名前なんて呼ばないで

止められなくなるから
隠せなくなるから
離せなくなるから

あげられないのに　ほしがるなんて
言えない言葉を　言ってなんて
わがままでしかないから

何も言わずに歩くから
何も知らずに歩いていて

ほしがらないから
押し付けないから
トモダチでいさせて

左胸と右手の痛みは
鍵をかけてしまっておくから

気づかないで
振り向かないで
トモダチでいさせて