『蜜柑と少女』

誰もいなかった 部屋
何もなかった 机

ぽつんと たたずむ 少女が 一人
ぽてんと ころがる 蜜柑が 一つ

「可哀そうに 腐っているわ」
「可哀そうに 嫌われてんだ」

互い互いに 憐れみ合って
自分は 違うと 安堵した

やあ そこに 来たのは ブルドーザー
部屋は 少女は 机は 蜜柑は

壊し 壊され 殺し 殺され

あはははははは…

残ったものは 笑う声

誰かがいたはずの 場所
何かがあったはずの 机

だらんと ひろがる 血だまり あって
ぐしゃりと つぶれた だいだい あった

「なんてことだ もったいなわ」
「なんてことだ 死んでいるんだ」

そうは言えども 誰一人として
可哀そう だとは 言わなかった

やあ それに 怒ったは 赤と橙
人は 少女に 人は 蜜柑に

呪い 呪われ 呪い 呪われ

あああああああ…

残ったものは 叫ぶ声

最後に 少女と 
残った 蜜柑は

血に染まって ほほ笑んだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

オリジナル ≪蜜柑と少女≫ byらいお

二作目です。
今回、ちょっと怖い感じにしてみましたが、どうでしょうか。

人は本当にそういう目に合わないと被害者の痛みは分からない。また、被害者は自分より可哀そうな者をみて自分は大丈夫だと安堵する。

という内容です。

……自分でも、よく分かりませんwww

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投稿日:2011/11/14 11:39:30

文字数:424文字

カテゴリ:歌詞

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