<凍テツク>
油断をしていた
まさか息の根を止めにくるとは思わなかった
僕の目の前に現れた
可憐な貴方は
絶望をひっさげていた
恐ろしく深い愛の淵
愛おしいものが消えた世界は
凍りついた冬のよう
愛おしいものがもどってきたとき
世界は夏に戻るはずだった
貴方の横に僕はいない
まさか別のものと一緒になるとは思わなかった
それをみせながら笑う
貴方はまるで優しく微笑んだ
残酷な天使
恐ろしく凶暴な愛の刃
胸を貫きかき回す
僕の心は引き裂かれ
ゆっくりと凍り付いていった
世界は二度と溶けていかない
貴方は消えた
貴方は天使だった
しかし悪魔だった
普通の悪魔より酷い
恐ろしい刃を持った
可憐な天使だった
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