肺の中に沈んだ言葉を拾い上げてみた
揺れる 揺れる こんな日には
空の器に水を張って
眠らぬ鯨は音を立てて
夜の淵を渡るから
何も言わずただ祈っている
深い夜が明けてくのを
空っぽのまま夜が明けて
僕は簡単に今日をやりすごしていた
逃げる 逃げる 夜の果てへ
まるで誰もいないみたい
歩いても、歩いても、ここは海の底
燦々と輝く星を数えて
冷蔵庫の中身が腐っていくように
息を
眠らぬ鯨が音を立てて
夜の空を渡るから
何も知らずただ祈ったのさ
ひとり夜が明けてくのを
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