誰も知らぬ水辺には紫の花が咲く
照らす月 夜の雫抱いて
微かな風の音さえも心惑わしていく
明かす瞳 逸らす術なくて…涙

叶わぬ想いだと絶えず言い聞かせ留める
抗うことなんて容易いこと そう…出来れば
離した指先の温もり消えないまま残る
忘れ去ろうとする右手握りしめた

結びついたはずの君主が何故私を求め誘うのでしょう
何も与えなくていいから傍に居させてほしいと願う

雨の隠す庭園は香り立つ華ばかり
輝き放つ宝石のよう
僅かな時の夢さえも幻と変わりゆく
交わす視線流す 悲しみだけ募る

宿命だというなら喜んで受け入れられた
浅ましい未練が纏わり付く惨めさなら
知らずにいたかった 遠き日の純粋さを持つ
可憐なあの方を妬むことはしないのに

どうか神よ今を摘んで 加護を…

罪を背負う覚悟なら疾うに持ち合わせていたのです
結びついたはずの君主が何故私を求め誘うのでしょう
(結びつかぬ先のきみだけ想うよ 私は求め続け誘おう)
綺麗な思い出はいらない 永久に幸福で眠りたい
(綺麗な思い出はいらない 永久に幸福で眠りたい)

‐‐‐

だれもしらぬみずべにはむらさきのはながさく
てらすつき よるのしずくだいて
かすかなかぜのおとさえもこころまどわしていく
あかすひとみ そらすすべなくて なみだ

かなわぬおもいだとたえずいいきかせとどめる
あらがうことなんてたやすいこと そおできれば
はなしたゆびさきのぬくもりきえないままのこる
わすれさろおとするみぎてにぎりしめた

むすびついたはずのきみがなぜわたくしおもとめいざなうのでしょ
なにもあたえなくていいからそばにいさせてほしいとねがう

あめのかくすていえんわかおりたつはなばかり
かがやきはなつほおせきのよお
わずかなときのゆめさえもまぼろしとかわりゆく
かわすしせんながす かなしみだけつのる

さだめだというならよろこんでうけいれられた
あさましいみれんがまとわりつくみじめさなら
しらずにいたかあた とおきひのじゅんすいさおもつ
かれんなあのひとおねたむことわしないのに

どおか かみよ いまお つんで かごお

つみおせおうかくごならとおにもちあわせていたのです
むすびついたはずのきみがなぜわたくしおもとめいざなうのでしょ
(むすびつかぬさきのきみだけおもうよ わたしわもとめつづけいざなおお)
きれいなおもいでわいらない とわにこおふくでねむりたい
(きれいなおもいでわいらない とわにこおふくでねむりたい)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

結び月の紫雲英【応募用】

暮目仁さんの曲(http://piapro.jp/t/TAvV)に書きました。

括弧は低音の部分の歌詞です。

最初は幻想的なイメージを持っていたんですが、書きはじめたら悲恋の話になってしまいました。

紫雲英(げんげ)はレンゲソウのことです。

花言葉は「私の幸福」。

閲覧数:255

投稿日:2012/05/30 23:41:34

文字数:1,043文字

カテゴリ:歌詞

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  • 暮目仁

    暮目仁

    ご意見・ご感想

    暮目です。こんなにすぐに書いていただけると思ってなくてびっくりしました。育児と仕事の合間に時間見つけてゆっくり打ち込んでみたいと思います。ま、ベタうちに毛が生えたよなもんですが、ゆかりはそれでも十分聞けますし。前からV3で一曲作ってみたかったのでうれしいです。

    2012/05/13 23:15:51

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