この世は非常によくできている。
全てが救われぬように
設計された緻密な無為、
ただ在るだけのものです。

「みんなと同じようになさい」
そうすれば私は
誰だっていいってことになります。
居ても居なくてもいいでしょう。

理想の自分を飼うほど
わからなくなっていく。
そしてこの悲劇を
愛する従人となってしまった。

私は芥。
生きる意味はない。要らない。
ただ在るだけの雑多。
馬鹿馬鹿しい?
この愚を笑うか路傍の人よ。

運に妬き、時間を浪費する。
自ら関係を断ち、社会を隔てる孤であり、
偉大に焦がれる凡人。

幸せを無視するほど
隙間は埋まっていく。
私の物語は、
いつから埃を被ってしまった。

決まった未来は変わらぬのなら
まあ、最期まで演じきるでしょう。
そうすればほら、他の配役は
最高の結末を迎える。

私は芥。
未だ燃えずただ残り続ける。
幾多数多の役に立てば、
ここに在る理由を知れますか。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

閲覧数:182

投稿日:2023/04/20 20:13:26

文字数:405文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました