宛ら 萎れた花
打ちひしがれて俯いて
悲壮に暮れた 密かに震えた

幕開けは号哭と共に
哀情は昏いままの夜に
迷妄の雲になって視界を塞いだ

成り果てた今日に蘇る後悔によって
空洞を孕んだように気力を奪われた
荒れ果てた情を穿つ悲嘆の雨霰
一切皆苦を終わりにしようか

追懐の為す扇情に耐えられなくなって病んで泣いて
哀歌の流れるステージで感傷的になっちゃって
何処か違う世界へ逃避行を願っても
今 歩いている世界は一つだけ

悲劇めいた演目は無慈悲に轟々と
蛹の如く殻に篭り耐える季節を
此処から見える未来は未だ昏いから
じっと蹲って朝が来るのを待っていた

望まずとも 幾度となく夢に映る
過去の輪郭 灰色に暮れ泥む
抱え込んだ未練も 歪な自戒の念も
誰もが背負ったまま年老いていくの

血となり肉となって
足枷も軈て糧となっていくのか
灼きついていた過ぎ去った月日に
貴方が照らした光を見つけた
冷酷に來る明日の風に吹かれ
愛別離苦の向こうへ行こうか

追懐の為す扇情に耐えられなくなって病んで泣いて
哀歌の流れるステージで感傷的になっちゃって
切羽詰まって戻らない日々を呪っても
悔やみ続けてもただ虚しいだけ

悲劇めいた演目は無慈悲に轟々と
無様でも殻を破り羽ばたく季節を
此処から見える未来は未だ昏いけど
屹度照らして行けるような気がした

然らば 是を以て演目は終わるのだ

この先も悲しい記憶が残るの 生きている限り
それでも明くる日へ踏み出すのは
最後には笑っていたいから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

千秋楽

閲覧数:94

投稿日:2021/10/18 16:36:34

文字数:646文字

カテゴリ:歌詞

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