嗚呼解毒した春の背中を見送った
無意味で不条理で愛おしい夏が来て
殺されぬように

ねえ今でも覚えているだろうか
あの日森の奥で幽霊を見たこと

大衆が失った答えは
平衡に縋っていながら
呼吸を繰り返している

この声は潰えてしまい
言葉は宙に浮かんでいく
曖昧な夜に消えた夢を見てるように
愛しさは六月の静寂に溶けて
その残滓は胸を焦がしていく
そんな夏を見ている

「ねえその人形に名前を付けてみてよ」
「目に見えないものは真実にならないのか?」

革命は誰も救えず
綺麗な言葉を並べて
呼吸を繰り返している

この声は潰えてしまい
言葉は宙に浮かんでいく
昨日見た夢でさえも肉体の糧に変わった
瞼の裏の景色に名前を付けて遊んでいる
それに意味なんてないだろう

大衆が失った答えは
平衡に縋っていながら
呼吸を繰り返している
ひと思いにしてくれよ

この声は潰えてしまい
言葉は宙に浮かんでいく
曖昧な夜に消えた夢を見てるように
愛しさは六月の静寂に溶けて
その残滓は胸を焦がしていく
そんな夏を見ている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

或る初夏の慟哭

閲覧数:266

投稿日:2018/09/14 19:57:10

文字数:455文字

カテゴリ:歌詞

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