①
見上げた空に
君の涙が溢れた時には
わたしは君の元へ行くから…
ずっと隠し持っていたわたしの感情を
ぶつける出来事を探して
夜の闇の中に
身を投げ出したの。
街の明かりが見えなくなるくらいの
田舎の駅に舞い降りた少女。
無人駅で冷たい風が
彼女の頬を撫でる。
ふと、赤く広がる自分の体温に
温もりだけを求めてあぜ道を行く。
「ここから先」の忠告は
届かないまま…
風はふいた。
〈サビ〉
不思議そうに顔を上げた
わたしの目にうつったものは「光の線」
一瞬で流れて消えてしまうのは
まるで…君みたいだ。
②
耳に馴染む音楽を求めて
目を覚ます
白く狭い部屋の中で
君がくれたメールを見たんだ。
滴る液体と僕の腕から延びるホースは
「あと数日」の残酷な現実を教えた。
ふと、温まる右の掌に
温もりだけを求めてカーテンの向こう、窓に触れる。
「この後」の忠告は届かないまま…
そっと窓を開けた
〈サビ〉
暗闇の中に瞬く星々の中で
儚くも消えていく「光の線」
「今宵の闇夜には、願いを叶えてもらいましょう」
「ぼくの命はすぐ枯れる。
この先もう間も無く…
そしたら君の元へさ
一番に飛んで行くから
あの場所で待っていて」
〈サビ〉
願い事はきちんとしまって
降り注ぐ流れ星に
目を伏せて
届きますように
さよなら、青い世界
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