
花と散る
☆1
貴方が私を忘れとも
千歳常世で待ちましょう
また見ゆ(まみゆ)時は貴方の下(もと)で
A1
思い出せばきらきらしい琥珀糖
逢ふべき人を決められて
玉響(たまゆら)映るは恋蛍(こいぼたる)
S1
雪明りの中で消え惑う
仄見ゆ(ほのみゆ)貴方の面影に
雪の果てと共に消せたなら
願わくは貴方と生きれたか
A2
思い出せば後ろめたし春隣(はるどなり)
空の鏡には読まれるか
私の愛し(かなし)人の言(こと)
S2
片時雨に願う無月(むげつ)へと
私の思いを流しつつ
逢ふべき人の縁を切れたなら
忍ぶべき言の葉飛花(ひか)のように
☆2
貴方の映る銀竹(ぎんちく)が
溶けた彩う(いろう)水際(すいさい)で
鋭き光(こう)を我が身に当て
S3
水声(すいせい)に隠れ花と散ろう
この身を乗せて花筏(はないかだ)
悪し(わろし)我意(がい)も共に消せたなら
願わくは貴方の愛づ(めづ)君に
00:00 / 03:51
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想