「み~っけた」そう言ったのは君だった。
見つけた君はささやく。
「見つかりやすいところじゃ<かくれんぼ>にならないよ。」
<かくれんぼ>。
<かくれんぼ>をしていたんだ。

私は怖かった。
<かくれんぼ>は、上手なら上手なほどひとりでいる時間が長い。
でも、私はいつも決まってこう言う。
「私って隠れるのよりも探す方が上手いからね。」
「ん?」

「ほら、一番最初に捕まらないと探せないじゃん」

私は、ひとりでいるのが怖くていっつも鬼になると必死になって探した。



私は寂しがり屋さん。

み~っけた。さみしがり屋さん、み~っけた。

私は、最近になって分かり始めた。
私に限らず人は皆、さみしがり屋さんだってこと。



<かくれんぼ>のルールは簡単。
隠れる人と探す人。その2人以上がいれば人数は何人だっていい。
そう、最低2人。
一人じゃ<かくれんぼ>はできない。
一人じゃルールは成立しない。みんな、一人じゃ遊びたくないんだよ。

小学校から帰るとき友達をいっぱい連れて帰った。
みんなで帰った。
家が近付くに連れていっぱいの友達がいなくなっていく・・・。
家が近くなってひとりで歩きだす。

いや、走り出す。

人恋しくて。寂しさ故に。

私は一人にはなりたくない。
そう心の中でつぶやいて。


み~んな寂しがり屋さん。

私は今でも、一人で歩いているとさびしくなる。
そう思っていることを心に閉じ込めて。

「み~っけた。」

そう、いってくれる人を今でも待っている。

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「み~っけた」 -かくれんぼ-

かくれんぼ。やったことあるよね?
今でもしてることに気づいたんだ。

ただの文章でごめん。

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投稿日:2008/10/14 21:03:31

文字数:645文字

カテゴリ:その他

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