「み~っけた」そう言ったのは君だった。
見つけた君はささやく。
「見つかりやすいところじゃ<かくれんぼ>にならないよ。」
<かくれんぼ>。
<かくれんぼ>をしていたんだ。
私は怖かった。
<かくれんぼ>は、上手なら上手なほどひとりでいる時間が長い。
でも、私はいつも決まってこう言う。
「私って隠れるのよりも探す方が上手いからね。」
「ん?」
「ほら、一番最初に捕まらないと探せないじゃん」
私は、ひとりでいるのが怖くていっつも鬼になると必死になって探した。
私は寂しがり屋さん。
み~っけた。さみしがり屋さん、み~っけた。
私は、最近になって分かり始めた。
私に限らず人は皆、さみしがり屋さんだってこと。
<かくれんぼ>のルールは簡単。
隠れる人と探す人。その2人以上がいれば人数は何人だっていい。
そう、最低2人。
一人じゃ<かくれんぼ>はできない。
一人じゃルールは成立しない。みんな、一人じゃ遊びたくないんだよ。
小学校から帰るとき友達をいっぱい連れて帰った。
みんなで帰った。
家が近付くに連れていっぱいの友達がいなくなっていく・・・。
家が近くなってひとりで歩きだす。
いや、走り出す。
人恋しくて。寂しさ故に。
私は一人にはなりたくない。
そう心の中でつぶやいて。
み~んな寂しがり屋さん。
私は今でも、一人で歩いているとさびしくなる。
そう思っていることを心に閉じ込めて。
「み~っけた。」
そう、いってくれる人を今でも待っている。
「み~っけた」 -かくれんぼ-
かくれんぼ。やったことあるよね?
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ただの文章でごめん。
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生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
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