呪われた夢の幻想よ
何れ忘られ 朽ちゆく運命なら
閉ざされた闇で 完結された此の場所で
命の終わりに 逆らい続けた
優しい陽だまりの中で
口ずさむ 優しい旋律
君が笑ってくれるだけで
ああ、幸せなんだ
暖かい毎日が過ぎて
君は今日も変わらず笑う
ただそっと隣に座って
ちょっと、近付けたのかな
ずっと待っていたよ 君を、ずっと――
お日様のような温もりに触れた
言葉さえ届かず それでも構わないんだ
君を見て微笑む、其れだけで良い
約束された優しい時間
奪われた 安らぎの日々は――
隣に座る君の顔に
ああ、苦しみが滲む
自由を奪われたままで
首の輪に命を侵される
ただそっと亡骸を抱いて
何も出来ないとしても
ずっと一緒だと 君と、ずっと――
暗闇の中で 独り弔いを――
泡沫の夢は 絶望に堕ちてゆく
抗い、傷付け、終止符が絶ち切る
ずっと好きだったよ 君を、ずっと――
何も言えないまま 消えてゆくなんて……
閉ざされた闇で 完結された此の場所で
冷たい其の手を 握るしか出来ないんだ
ずっと待っていたよ 君を、ずっと――
例えもう二度と 君が戻らなくても
空さえ見えない 絶望の闇の中
君はただ そっと最期を――
「泣かないでお願い」
悪い夢がいつか覚める 其の時まで
待っている
閉ざされた闇は 涙に買われた
さぁ、夢は覚めて
ほら、貴方がもう一度
ああ――笑ったわ――
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