ぱしゃり、はねた泥は
お気に入りのスカートを汚して
あたしの心も踏みにじる 痛い
あのね、振りむく先
淡い色の紫陽花の向こうに
貴方が無邪気に笑ってる そんな夢
いち、に 絡めた指で
さん、し 貴方を縛るの
一人にしないで 叫ぶ声攫う雨
サミダレイン この手を離したのは誰?
あたしでした 貴方でした 二人でした
ナミダレイン この手はもう空っぽだと
それさえ分かればいい
ざぶり、水溜りに
囲われてる世界壊す度に
あたしの身体は冷えていく 寒い
ごめん、呟く声
遠い記憶無理矢理こじ開け
貴方の涙もう一度 焼き付ける
いち、に 抱きつく背中
さん、し あたしは弱いの
一人はもういや 嘆く声薙いだ雨
サミダレイン この途切れない雨は
あたしでなく 貴方でなく 誰でもなく
ナミダレイン 代わりに空が泣いてると
それさえ分からなくて
五月雨のつくる海
溺れて もがいて 足掻いて
足がつく深さだと気付かないで 泣いて
サミダレイン この手を離したのは誰?
あたしでした 貴方でした 二人でした
ナミダレイン この手はもう空っぽだと
それさえ分かればいい
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