暗転。
私、死んでしまうの
もうすぐ怪物がやってくる
舌を垂らした不粋な怪物
眼球 脳漿 体液に濡れて
内臓(ナカミ)撒き散らしたら
嗚呼、


ケラケラ 笑う声がするわ
まるで下手な道化師ね
サーカスの檻の中は 一体
どんな夢が埋まってるの?


助けてくれない
かみさま
生意気なプレゼント
生かすか殺すかはっきりさせてよ
眠れない睡眠薬ばかりは要らない
いっそのこと侵して犯して
見世物くらいにはなるんじゃないの



反転。
逆さまの視界に映る画は
地獄よりも艶やかで
世迷い言 妄想 心臓が痛い
いい加減にしてよ
天子なんていやしない
ましてや愛なんて、
あーあ。


グラグラ 不安定な足下は掬われない
夜はもう明けたはずなのに
ハロー、ナイトメア
檻の中はただの空白だった
錆び付いた足枷だけが
私を生かしてる


歎息も嗚咽も
誰かの泣き声に消されるわ
叫びも慟哭も きっと

かみさま
もしいるのなら
祈りません 求めません
もう何も縛られたくないよ


枯れた涙も 汚れた身体も
怪物に喰い殺される頃だ
真っ赤な彼岸花
私の血を吸って
喘げばいい

赤ずきんが羨ましい
私も狼が愛しかったのに
こんなにも無残なものかしら
撃ち殺されてしまえばいい



閉幕。
さよならはいいません
やっと幕が下りるわ
解体ショーのお加減はいかが
どうか買っていってね
愛でて犯して嬲って飾って
おこのみで



どうして助けてくれなかったの?
なんて今さら訊かないから
血文字で教えて
いとしいあなた
夜が明ける前に
どうかひとつだけ
どうか、さいごにひとつだけ。




骨くらいは遺さず埋葬してね。


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幽閉ユータナジー

閲覧数:89

投稿日:2011/04/24 06:01:43

文字数:714文字

カテゴリ:歌詞

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