白銀の道を伝いながら俯く花
肩を揺らして何かを誤魔化している
僕には分かるんだ
明日は会えないから
昨日に帰れないから
迷うばかりで 刻に流されてる

偲んでいる後ろが薫りを纏うたび
抱える全てを手放し逃げたくなる
でも

青の続かない場所へ 君は行くのだろう
何度も振り返りながら
夜を日に継ぎ泣いて
それでも歩は緩めずに
絶えずその温かさを保って
此処に愛を残して行くのだろう


水面映る星ばかり見てる彩(いろどり)の虹
天秤はまだあやふやに彷徨っている
君は分かっている
朝日が射す前に
雪が積もる前に
戸惑いを捨て 進まなきゃいけない

ほだされる瞳が波打つより先に
別れに竦む背をそっと押してあげる
ほら

相容れない月の下へ 君は行くのだろう
いつまでも手を振りながら
思い出だけ引きずって
とどめる声を飲み込んで
僕も轍を行くと誓うから
君が蒔いた胚を見届けるために


風の届かない地へ 君は行くのだろう
僕の声を忘れても
僕の色を失っても
それでも歩は緩めずに
絶えずその温かさを保って
此処に愛を残して行くのだろう

此処に光を置いて行くのだろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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桜の轍

わかれのうた

閲覧数:170

投稿日:2020/06/06 15:28:12

文字数:484文字

カテゴリ:歌詞

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