窓がない白い壁 機械音が木霊する部屋 
自然に嫌われた僕は 人工に囲まれ いつも1人

ああ、父さんと母さんだ 手に持っているのは向日葵?
人工の部屋に来た 小さな自然 僕の髪と同じ色だ
光が来ないこの部屋じゃ すぐに枯れてしまうけど
小さな「太陽」 僕に希望(ひかり)をくれるかな


僕は毎日世話をし、触れる けど、楽しいはずなのに 上手く笑えない
気づいてるんだ 「すぐ治る」ってみんなの言葉 嘘なんだって
だから、僕の代わりに生かしたいんだ 身勝手かな?
僕がいなくなったら 両親が悲しんでしまうから
僕の代わりに 2人を照らして欲しいんだ 「太陽」になって
そして、僕の最後も看取って欲しい だから、君たちは生きて


最近、動くのが辛くなってきた お陰で、残ったのは1本だけ
そろそろかな、僕の最後 君はちゃんと見届けてね

…冗談だったのに 本当に苦しくなってきた
ああ、もう行くのかな だったら、静かに眠りたいな
母さん、泣かないで 父さんも、そんな顔しないでよ
君は、生きて 2人のために 僕なんかよりずっと… お願い…

<少年が目を開けると そこには美しい花畑と 1人の少女がいた
 知らないはずなのに、彼は、その少女を愛おしいと感じた
 その黄色い髪の少女は 彼に近付き 彼の頬に手を添えて、言った
「生きて、2人のために 私の命をあげるから 私の分まで…お願い…」>


目を開けると 両親に抱きしめられた 2人とも笑顔で…驚いてる
医者も、看護師も、僕自身も…みんなそう、驚いてる
そうだ、最後の向日葵 でも、見たら花瓶には水と、傍に種が1つ
あの女の子、君だったんだ 僕の代わりに…生きるんじゃなくて…

伝わるか分からなかったけど 君に 心から…「ありがとう…」

<次の年の夏 少年の家の庭には 大きな向日葵が咲いていた
 少年は毎日世話をし、向日葵はいつも彼を見つめ 笑顔を照らしていた…>

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

sunflower ~小さな太陽~

「向日葵の幸せ」の男の子視点です。
駄文ですね…はぁ…。

閲覧数:136

投稿日:2009/08/16 10:08:04

文字数:813文字

カテゴリ:歌詞

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