まんまるい月が部屋を照らす
窓辺に座る綺麗な人形（ドール）
月夜に歌いあの人を待つ
「おんなじ月夜で待っているわ」

私はお人形
そこで待つしか出来ない
歌うお人形
歌を歌えば導（しるべ）になる

どうか愛しいあなたの帰りを
綺麗なまま迎えさせてください

欠けていく三日月部屋を照らす
窓辺で涙倒れた人形（ドール）
月夜に歌い疲れた私
「おんなじ月夜で……」

どうか愛しいあなたの帰りを
待つまで待っていたかったけれど
どうにも体の自由を無くし
あなたの元へ行きたい

真っ暗い夜が部屋を包む
窓辺に横たわる壊れた人形（ドール）
月夜に歌う声も消えて
「****　****　******」