Drivin with wolves
知っていた 君が 大勢の時 呑まないこと
だから安心して 家まで送ってとねだった
喧騒を後にして お言葉に甘えて
サイドシートに 滑り込んだ登り坂
ヘッドライトを突然消して
月明かりだけで左カーブ切った
肩が触れて 眺めた君の横顔は
さっきまでとは別の色してた
廻る廻る月が紅く蒼く染まって
君の奥の獣が目を覚ましてく
喰らい付きしゃぶり尽くすよな 飢えた目が私を見つめる
深夜 峠道 月明かり 逃げ場なんて在りはしない
気付いてた 君が 時々こっち眺めてたこと
だけど自分から 訊くのも気後れするから
きわどい話題で 思わせぶりに
シフトチェンジさえ 悩ましげに見え出した
浮かび上がったセンターラインが
右へ右へと流れて消えた
暗闇の中 息を呑んでいる
やがてメーターはゼロを示して
丸い丸い月がくらりくらり歪んで
君の無言が狭いスペース 満たしてく
倒されたシートに吐息を残して 熱に浮かされた双眸(ひとみ)が見つめる
今夜 分かれ道 憑き罹り 逃げ場なんて要りはしない
丸い丸い月がふわりふわり浮かんで
君の秘めた爪から うつされて身体熱を持ってく
彼方が狼に 変わっても 彼方一人堕としはしない
連理 眺むるは 月ばかり 狼二匹 喰らい合い睦みあいやいや・・・
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