歌詞
「水面の月と男」
夜空に輝く月の微笑み
側で煌めく星達の歓声
薄いベールで包む雲の微睡み
月夜の光に惑わされ
手を伸ばした男
「月よ、俺はずっとお前の側にいるよ」
川の縁、水面に映る月を
愛おしげに撫でていた
偽物を本物と想い込み
微睡む夢で
慎ましやかな色を混ぜた
墨で掻き消された月の慈愛
流れる夢の一つもない星達の叱責
切り裂かれたベールは雲の叫び
静謐な夜空は
嵐で塗りつぶされ
男は独り、布団で目を閉ざした
夢を壊されないように
夢と気が付かないように
偽物を本物と想い込み
微睡みの夢を切望し
艶やかな色が爆ぜた
「月よ、どうか俺の側に…」
男は一人
男は独り
男はひとり
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