或る晴れた日の事 - 作詞／作曲／編曲　サンペイタツロウ

ざあざあと風が鳴く晴天のその青に
レンズのよう透明な月が儚く浮かんでた

喧噪の街を行く　眠たさ引き連れて
混沌は心地よく　冴えない目にしみる

いとしの怠惰　夢はうたかた　
軽はずみな心変わりを繰り返す日々
ずっとどこまででも続けばいいさ　
やめさせられる前にやめるほどの気概もないし

楽しいこととか　嬉しいこと　
喜びがこれだけありゃ上々
どんなしても耐えらんねえ絶望もそうはねえさ　
時に心に雨は降れども
知らないことなど無数にあって　
腹が減れば食べたいと思って
希望は絶えないと　愚かしく　とっても身勝手に
心も体もあたしのことを諦めてない

風景は変わりゆき　鮮やかに華やかに
何かが今始まってく　あたしとは全然関係なく

勇敢なヒーローや輝くスターも　
しみったれた気持ちが馬鹿者に見せるようで
やっかみで汚れた脳と視界洗って
まことの馬鹿者を見たのは鏡の中で

何者かになりたいはずだった　
あきれちまうくらい無力な情熱
いつしか忘れてた　まだ燃えていたんだ　
誰のためじゃなく　ただ我がために
見えるものしか信じられなくって　
嘘ばっかの世界だと決めつけて
美談や綺麗事を嫌い　薄汚さとリアルを履き違えちゃ　
生きにくいとかほざいてたんだな

頬を打つ風がさらう　
晴れ渡るあの空に消えてゆく　
あまりにくだらない弱音が

何者かになりたいはずだった　
あきれちまうくらい無力な情熱
いいさ　かまわねえ　まだ燃えてるもんな　
誰のためじゃなく　ただ我がために
行きたい場所がまだいくつもあって　
やりたいことも数え切れなくて
希望は絶えないと　愚かしく　とっても身勝手に
心も体もあたしのことを諦めてない　そのつもりさ

さあ　また　歩きだそう