色と音の無い世界で生まれ育った私

無色の世界 無音の世界
色も音も知らない私

人々は皆「黒い瞳」
町は全て「黒」か「白」
ナミダはTransparency

空は真っ黒 海は真っ黒
心は真っ黒 全て真っ黒
無色の世界 無音の世界

歌うためにいるはず私
音を 知らない 「VOCALOID」なんて存在しないから
そう私は失敗作の「VOCALOID」
だけど生まれる前見ていたの、夢を。
歌を歌ってた私だった。
音を知ってた。色を知ってた。
瞳は黒じゃない。町は黒と白だけじゃない。
空は青く、海は青く、ナミダは青い。
全てが色を持っている。
なのにそれは幻覚なの――?
現実(イマ)は夢とは違う。
時を悟る時計さえも存在しない世界
夢も希望も愛も勇気も存在しない世界

そんな中で出会った一人の少女
仲良くなって毎日会って
一緒に一日中過ごして
ある日、少女は
私にいろいろなことを教えてくれた。
嬉しかった。その少女を通じて、
勇気を知った。 愛をもらった。
夢を持った。希望を持った。
音を教えた。歌を教えた。
色を教えた。時を教えた。

少女は私の話に聞き入って――
話し終わると、
何故この世界には色と音が無いの?
なんて。
私、答えられない。
夢(それ)が本物なのかも
分からないのに――

分からない。
私、そう答えた。
私、家に帰ってから。
涙が流れてきて。
止まらない。止まらない。
色の無い涙、流す。
それから、私は。
色と音を求めるため、
あの少女には言わず、
この世界から抜け出した。
「―――――色と音を求める旅へ―――――。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

色と音の無い世界で。(曲を付けてくださる方募集!)

閲覧数:107

投稿日:2008/09/05 21:12:49

文字数:678文字

カテゴリ:歌詞

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