
眠っていた新しい靴は
今日はなぜか頼もしく見えた
矜恃の紐 固く結んで さぁ どこへ行こうか
意味のない 当てなどない とんだ思い付き
だけれど 変えてみたい そんな思い切り
小さなポチ袋の勇気 それ以上は必要はないさ
握りしめて
これは 踊る鼓動の鳴らすハザードが
意味を成して背を叩いた無計画 エンドレスジャーニー
走り続ける衝動は止めないでいて
ずっと夢を見ている 未開の情景に逢いたい
空高く巨大な入道雲
ひっきりなし騒ぐ蝉の声
青春モノの冒頭みたいだなんてニヤついて
「前を見て 胸張って 振り向かないように」
「だけれど 下を見て 転ばないように」
端からぱっぱらぱなしの道なんだ だったら好きな方へ
声の呼ぶ方へ
次の目的地は載っていないから
連れられはしゃいだだけのあの頃より
行き方も行き先も選べるほど
僕は気づかないうちに 大人になっていたんだ
初めての高鳴りと不安のコントラストは
写真には収まらない 褪せない宝物
太陽が照らす 陽炎が揺らめく
これは僕だけのものだ
目の前に並べられた選択肢を
塞ぎ込んで妥協した こんな受動的な時代に
未だ見ぬ自分という図鑑を
そうさ 旅路の全てを埋めに行くんだ絶対
これは 踊る鼓動の鳴らすハザードが
意味を成して送り出した無計画 エンドレスジャーニー
走り続ける衝動は止めないでいて
ずっと追いかけている 理想の自分に逢いたい
履き慣れたボロボロの靴は
ほんのわずか 自信の音がした
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