今日も今日とて。
願いが叶わないコトわかってる。
明日も明後日もその先も。
巡り逢えないコトわかってる。

諦めたりしたかった。
あの日の約束なんて。
跳躍してでも逝きたかった。
微かに遺る君を辿って。

今日も今日とて。
行き場がないコトわかってる。
明日も明後日もその先も。
居場所がないコトわかってる。

黄昏が眩し過ぎて。
見られなかったその顔。
最期だと知ってたら。
全て奪い去ったのに。


終わりは終わりのまま。
始まりの扉は見えなくて。
廊下で過ぎるだけの扉。
開ければ君が居る気がして。
殺風景なその部屋で。
ボクは君のベッドを毎晩濡らす。


ヘッドホン耳に付けて。
ボクから世界追い出して。
君の世界へ舞い戻る。
言えなかった言葉。
全部伝えてほしくて。
伝わらない言葉。
伝えに行くんだ。
伝えたい。
君へ言えなかったコト。
たとえ君がこちらに居なくても。
追いかけて。
追いかけて。





今日も今日とて。
謝るコトがありすぎて。
明日も明後日もその先も。
謝るコトしか出来なくて。

君の傍に居たかった。
でも運命は赦さなくて。
見放された二人。
引き裂かれてしまって。

今日も今日とて。
話せないコトわかってる。
明日も明後日もその先も。
話せないコトわかってる。

黄昏に背を向けた。
わざとだったの。
今更になっちゃうけど。
照れ隠しを悔やんでる。


暗闇は暗闇のまま。
微かなヒカリすら見えなくて。
ただ過ぎるだけの時間。
君と過ごした時間より長くて。
何もないその場所で。
ワタシはただ嗚咽を漏らす。



自分のカラダ抱きしめて。
ワタシと世界を繋ぎ止める。
君の世界に舞い戻る。
言えなかった言葉。
全部伝えてほしくて。
伝わらない言葉。
伝えに行くんの。
伝えたい。
君へ言えなかったコト。
たとえ君がこちらに居なくても。
追いかけて。
追いかけて。









『ボクはずっと好きだったんだ』
『ワタシはずっと好きだったの』
『だけど言えなかった』
『だけど言えなかった』
『だってボクらは─』
『だってワタシたちは─』
『『家族だったから』』











不意に繋がる世界。
それでもその刹那。
伝えなくても。
繋がる想い。
ボクらは繋がってる。
ワタシたちは繋がってる。
かけがえない二人。
伝えようこの刹那に。



動き出した時計の音。
差し込む一筋のヒカリ。
刻み込む君の声。
手繰り寄せる君の声。
今日も今日とて。
繋がってるよ。
今日も今日とて。
聞こえてるの。
明日も明後日もその先も。
聞こえてるよ。
明日も明後日もその先も。
繋がってるの。
掴めたのは確かな繋がり。
掴めたのは確かな温もり。
いつまでも奏でるから。
いつまでも聞いてるから。
双極のロンド。
届くまでずっと遠くまで。