突然の手紙を許してくれるだろうか
遠い過去の過ち　今更と破って捨てる
不器用な振りをした器用で狡い心が
たくさん嘘をついて　手遅れまみれの生活

明日は来てしまう
準備不足の今日を無視し
だからと言って時間があれば無駄にした

あの日の加害者も　いつかの被害者も
同一人物になった今は
責める先を失うから途方に暮れる日もあるけど
どうしようもないなら　やり直しがないなら
前に進むしかできない
未来という可能性にまだ期待してしまうから

時々思う　ずっと正しい道を選べたのなら
いまごろ理想にたどり着くのか
完ぺきじゃない自分を　それはそれで上出来と
褒めてやるテクが上手くなった

魔法は解けていく
向こう見ずな輝きを失い
それでも今を無意味と思いたくなくもがく

あの日の間違いも　いつかの見逃しも
必要なステップと言い聞かせ
ここにいるのは運命だと得意の嘘で騙している
だけど嫌いな自分を　葬りたい過去を
君が愛してくれるから
それはきっとかけがえのない真実に変わっていく

ひっそりと抱いた夢は
大抵成し遂げられず死ぬ
でも笑ったり泣いたり
確かな日々の傷は好きになれるかな

あの日の加害者が　いつかの被害者が
手を取り合って許しあう
そんなときが訪れると君の前でなら予感している
そんな新しい嘘を信じる狡い心で
前に進むしかないことが
未来という可能性にどうせ期待してしまうように
明日を生きていく希望になる