西へ沈んだ赤い夕陽
(地平の果てへ明日を届ける)
東に昇るは丸い月
(夜空漂う 青の相棒)
闇に浮かぶ宵の明星
(それは甘い誘惑のようで)
地球は今日も青い僕など置き去りにして回っている
かつては夕陽に向かってカラスの群れが飛んでいた
煩いくらいの鳴き声に紛れ僕も生きていた
今ではここに残るのは僕だけ
独り語るんだ
(飛んでった奴は皆 眩しさの中溶けて消えてった)
ここから逃げ出すことも許されずただ独り
くるくる回り続ける
明日が迎えに来るその日まで
もし僕の語りを聴きに来てくれるなら
いつでも待ってるよ
希望が絶望へと変わる場所で
星屑が集う輪も
火星のような可能性も
大空から零れ落ちる涙も僕にはない
外側を回る奴には皆
沢山の仲間が一緒にいて
端(はじ)っこの小さいの
僕より愛されているような気がして
かつて夜空を横切る希望の光のように
僕の傍に寄り添って見守ってくれた星がいたんだ
今は僕の胸の中 何より代え難い
記憶になって眠ってる
ずっとずっと忘れないから
もし絶望に背く芽が僕にも出たら
なんて素敵なことだろう
例え遥か先の未来でも
もし誰かが僕を見つけ出してくれたら
もし何かを残せたなら
そんな夜明けが見たいんだ
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