虹色に溶けてゆく
窓側の午後の空は
遠ければ遠いほど
綺麗に映るミラージュ
水面を掻き進む
車輪の音が聞こえて
左手が――ノスタルジア?――
何かを掴みに往き
うたた寝の中で
またキミと手を繋いでる気がした
離れてくよ 遥か彼方へ
それでも――蜃気楼――距離を取れば
儚げに浮かぶの キミの虹彩が
もう届かない場所 空色は
変わる――
冷めた夢たちの舞う空
霧に曇る窓に 指で描いてた心は
今もまだそこに在るの?
うたた寝の中で もう
キミの手の形も思い出せず
太陽のくれた幻 静かに霞んでく
軋む車輪は――もう一度会いたい――踠き刻んでも
さざなみに消えて キミの神彩も
蒼く、遠く――
瞼を閉じて 空耳の 「サヨナラ」
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