窓辺に月明かり 街は眠ることもなく
手をつき見下ろせば 頬を撫でるひとしずく
いまでも忘れられずに ここにいるというのに
硝子の涙は いくつ 零しても尽きない
砕けてしまえばいい 願うほどに 胸の奥突き刺さるのは ほほえみ
解いた髪揺れて たゆたうまま色褪せる
心はいつまでも 眠れないと夢に落ち
どこにも消えていかずに ここにあるというのに
流れる雫は 痛み 癒してはくれない
眠ってしまえばいい 祈るほどに 閉じていく目蓋に浮かぶ まぼろし
硝子の涙は 色を なくしても消えない
忘れてしまえばいい 願うほどに 耳鳴りが寄せては返す おやすみ
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