A
ふわり凛とした縁と
結び付いた脳内を羨んでいた
B
蔑んだ雨に土砂濡れ
気位じゃ充たされない
指から零れてくる愛を
掠め取る幸せ
哀しいくらい続けていたい
愚かだわ
S
陰日向の背を抱き締める
仄やかな罰に灯る火花
繋がっている赤い糸の
違いは知っている
どちらが本物かも
A
ふわり凛とした涙と
斜に向けた価値観を綻ばせてた
B
染め明かす嘘に傷だらけ
一時じゃ埋められない
部屋から浮かんでくる痕を
顰め依る微笑み
虚しいくらい傍に居て欲しい
愚か者
S
陰日向の実を飼い宿る
朧気な罪に咲くは火花
育んでいる澄んだ糸の
澱みは知っている
どちらが偽物かも
C
隠匿している素直な笑顔は
一人の部屋でさえも咲かない
散り逝くときが綺麗な嘘
儚める未来さえ訪れる?
…でも、未来さえないの
愚かだわ
LS
陰日向の背を抱き締める
仮染めた恋に霞む火花
張り詰め弛む切れた糸の
痛みは知っている
どちらが本物かも
どこから本物かも
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