白き朝の霞立つ 地に墜ちるは幼天使
傷痕撫ぜる春風に 一片の薄紅
夜の帳深く澄み 天を仰ぎ過ぐる夏
浮かび上がりし星々は 遠き日々の轍

移り行く季節の 色彩鮮やかに
魅せられた天使に 神の声は届きもせず

翼を忘れた天使が 背負いしは白き罪
風に漂う雫は 空染める七色
旅路に探す果ても無く 行くあても無いままに
遙かな此の世界を 只独り彷徨う


茜色に身を委ね 風の咽ぶ声を聞く
秋の夕暮れしめやかに 揺れるこころ包む
冬の吐息白銀に 染まる路を見晴らせば
枯木の元より伝うは 春を告げる鼓動

追憶に揺られし こころ波の如く
風雨に曝されし 翼薄墨に染まれる

穢れた翼の天使に 救い知る術もなく
其の身に宿りし光 儚き露と消ゆ
情趣に動けるこころの 温もりと引き換えに
彼方の天空より 轟ける雷鳴


贖える天使の 涙の色も褪せ
翼は朽ち果てて 其の身人と成れる

翼を無くした天使を 導ける風も無く
還り着けぬ彼の地へと 独り想い馳せる
幾万の月が照らせど 変わらずに巡る四季
天使は風と成りて 独り空を駆ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風詠人之調

タイトルは「かざよみびとのしらべ」。
風詠の民に伝わる伝承、というようなイメージで。

閲覧数:156

投稿日:2010/10/29 20:28:09

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • つきのP(きつつきのわ

    つきのP(きつつきのわ

    ご意見・ご感想

    シャンティxxxさま

    こんばんは。つきのPこときつつきのわです。
    このたびは歌詞のご応募、誠にありがとうございました。
    悩みに悩んで選考した結果、
    ねころーど様の「月だけが見ていた」を採用させていただくこととなりました。
    今回はシャンティxxx様の作品を採用するに至りませんでしたが、
    今後もPIAPROで歌詞募集を行う予定ですので、機会がありましたら
    よろしくお願いいたします。
    なお、ボーマスで頒布するCDですが、歌詞を応募していただいた方には
    採否にかかわらずお渡ししますので、お越しの際はブース(H05,06)へお立ち寄り
    いただければ幸いです。

    2010/11/04 21:50:15

クリップボードにコピーしました