気付いた時には既に遅すぎたんだ
あたしの周囲２メートルガレキだらけ
『トクセイ』そんな単語(コトバ)を打ちつけられ
あたしの周り誰も近づかないんだ

月夜に照らされた牢屋の床が鳴いた
逃げ出すことは特に頭に無いんだ
朝日が昇り駆け付けた人間が
「コイツはもはやマモノだな」と

ああ　運命に殺される
ああ　死ぬのは怖いよ
なら　塗り変えてみせろ
『全て』――！

Transcendence　今を感傷に投げて
意味の否定を崩し壊せ
Transcendence　理由の損傷を消して
『死』へと繋がる今を絶て

気付いた時には既に進んでいた
この世の浸食されるその境目まで
怯えた人はみんなここを嫌って
あたしは望んだ一人ぼっち

ああ　それでも捜される
ああ　逃げ場は無いのか
なら　お望みのチカラで
壊せ

Transcendence　迫る銃弾を崩せ
ヒトの否定をチカラで潰し
Transcendence　帰る場所を探して
そんな都合の良い空想も

＜間奏＞

ウンメイはいつもあたしを狙って
息継ぎの暇さえくれない
生かし続けるくらいなら殺して
シナリオを埋めて

Transcendence　生きる資格与えて
現れ消える骸(むくろ)の山に
Transcendence　今も空虚抱えて
戻れぬ日々を垣間見て
世界を崩していく