君と出逢ったことを
時々 後悔することがある
積み重ねた時間に
僕たちの歴史がある
明日は金婚式
早いな 五十年が過ぎるのは
走馬灯の如くに
駆け足で過ぎ去ってゆく
苦しみを分かち合い
喜びを共に分け合い
二人 手を取り合って
紡いできた物語
君と出逢ったことを
時々 後悔することがある
君という歴史に
幸福を刻めただろうか
時間という語り部は
勝手に近付いて来ては
勝手に過ぎ去ってゆく
ああ 今君が死ぬようなストーリー
あの空へと
羽ばたいてゆくように
君は天に召され
歴史の終着点へ行く
ああ 今でも
君を愛している
君を愛しているよ 嗚呼
死化粧の
甘い香りがする
美しかった君
明日の世界に君がいないストーリー
あの空へと
立ち込める煙が
青い風に乗って
放物線を描いてゆく
ああ 静かに
君の物語は
幕を下ろしてゆくよ でも
遠くない将来
僕もそちらへ行くことになる
どうかその時には
笑顔で迎えてほしい
また君に伝えたいんだ
ありがとう 愛してる
愛してた 大切なヒストリー
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