リキッドカラー

曖昧にしている　白黒をつけてしまえば
きっと忘れ去ってしまう

乗り遅れたバス亭で
自販機で買ったお茶横置いて
昨日の続き　栞のページ開く

季節外れ風鈴の音が
かけられた声に顔上げて
鼓動は跳ねる　裏返った声

この時間が止まって欲しいと願ってしまった

跳んで着地点は空に
時間は止まる永遠に
残された時間砂の粒
ねぇ誰かひっくり返して
どうしようかって考えていれば時間は過ぎるはずだと
蹲って待ってる　気付いて

捲ったページ　真っ白なままで
握ったペンは　何を望むの

短い幸せ　今は笑顔で
天気雨は駆け出したくなる
タイムリミット近付いて
おまじないをかけた君に

指先で触れたページに
描かれたストーリー
君は望んで進んだ

この恋はストーリー通り？
そうきっと　大好きだもう止められないよ
焼けるように熱いんだ
囁くように叫んだ
風が捲るページ　進んでくんだ
失敗はもう恐れない

そうだ閉じた本のせいだ
時間は進む永遠に
小さい声は搔き消されて
もう我慢の必要もない
優しい君の胸の中に　飛び込んで抱きしめて
そっと目を閉じた　好きだよ