今 開かれたページの中での 幸せ彩る御伽噺を
私が紡ぎ始めましょう 君に届く様に独りでも


〈表〉涙のないエピローグ ただ 笑顔を配る為送るのなら
〈裏〉終わりのないプロローグ ただ 意味も無く開き続けるのなら
〈表〉嘘だって吐き続けるのだ 目隠しすらも盾となるでしょう
〈裏〉嘘だって吐き出したいのに 目隠しすらも取り払えない


迷った森中では 帰り道も分からない
届け物すら出来ない 誰かの手が掠めたの


「何処へ往くんだい?」と 貴方は現れ 襲い掛かるの
それが真実かさえ 知らないまま私は逃げる ただ逃げてる… 怖くはないのに


〈表〉貴方は 叫ぶ 聞こえはしない声を
〈裏〉聞こえぬフリした演技を続けよう
〈表〉そして私は帰りました 温かい家族の居る場所
〈裏〉帰りたくなどなかったのだ 温かいご飯もない場所しかない
〈表〉貴方は 何を求め哭いたの
〈裏〉分かって居たのに知らぬフリ 涙を見せないそれが定めなのに


今 物語が閉じてさよなら 君は何を思っているでしょう?
私の出来なかった手をさあ …なんて言える筈もないでしょう


〈表〉涙を運ぶエピローグ Ah 感動を皆に伝えられるのなら
〈裏〉救いを運ぶプロローグ Ah 約束が私の光であるならば
〈表〉不幸せすら語るでしょう 愛を温度を育む為に
〈裏〉不幸せすら騙るでしょう 美しいモノ見守る為に


泡に抱かれながら 光に焦がれたの ねぇ
海の底誘う声 失くしても君の元へ


「こちらにおいでよ」と 惑わす姿に 胸が痛むの
そちらに続く道歩くには辛すぎる
嗚呼 また遠ざかる 置いてけぼりなの


〈表〉周りに いない 冷たい海の前で
〈裏〉歪な歌さえ口吟めないで
〈表〉そして私は還りました 身を投げ泡と消える事で
〈裏〉還りたい場所辿り着いた 故郷に抱かれ眠りつく そして
〈表〉私は何を求め歩いた?
〈裏〉私はやっと笑えました やがて生まれ変わり再び逢う日を…


君は物語を信じて 夢を描き今まで来た
〈表〉けど決して忘れないでよ
〈裏〉それじゃあ“真実”が此処にはいた事を
〈表〉この 手で 物語を記そう!
〈裏〉その手で空を現にしようか


〈表〉そして噺は終わり行くよ 誰もが誰もを置き捨てて
〈裏〉御伽噺はまだ続くよ 貴方が貴方をやめるまで そして
〈表〉虚も君が描いた理想だ
〈裏〉虚実2つを認めたなら 幸せな眠りにつくその時まで…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

倒御伽噺(さかしまおとぎばなし)

晴れて採用頂きました。ありがとうございます…!表歌詞と裏歌詞は敢えて真逆の事を語ることによって曲に深みとリスナーの心に残る様な歌詞に仕上げてみました。
動画→https://youtu.be/z7CpQnOQ9EA

閲覧数:392

投稿日:2019/12/04 14:19:05

文字数:1,020文字

カテゴリ:歌詞

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