見送った背中は　愛しい人
たった一つの　約束だけ
わたしに残して　行ってしまった

「君のもとに必ず戻る」
その言葉だけを　ひたすら信じ
便り一つ寄こさぬ　貴方
一日千秋　指折り数え　戻る日をまってます

記憶にしか　残らぬ貴方
写真一つも　撮らせてくれず
わたしに　約束だけしたのです

「信じてほしい君だけは」
その言葉と笑顔　心に残し
季節は廻り　戻らぬ貴方
一日千秋　指折り数え　戻る日をまってます

信じて待つと　決めていたのに
風の便りに　耳にした噂は
「彼は　小町と添い遂げ
　ついぞ　ややこが生まれたそうだ」
両手　両足　指折り数え
それが　貴方の答えならば

一日千秋　折られた指の
数と同じに　折りましょう？
貴方を折って　折り曲げて


だれにも　盗られないように…


だだ会いたくて　会いたくて
逢いに来たというのに
やさしい言葉　掛けてもくれない
愛しい貴方　戻る日をまっていたのに

「許してほしい　すまなかった」
何を許すと　いうのでしょう？
たった一つの　約束守って
わたしの元に　取り戻すの　愛しいヒトわたしの貴方


貴方だけ　居ればいいから
誘い手を　伸ばしたのに
手すら取っては　くれないのね
愛しい貴方　戻る日をまっていたのに

「そんなつもりではなかった」
何を言って　いるのでしょう？
たった一つの　約束ですもの
わたしの元に　取り戻した　愛しいヒトわたしの貴方


一日千秋　折られた指　両手両足では足りません

一日千秋　折り曲げて　小さな小箱に詰め込んで…