箕月
そう呼ぶに相応しい
丸くて
大きな
美しい月だった
『綺麗…。』
でもね、偽りなんだ
その輝きは
箕笠の月夜に
僕はただ
立ち尽くしてた
届きそうでも
果てなく遠い
届かないんだよ、実は
『信じられないね』
哀しい顔
微笑む君の
一筋の涙
黒啝
空は一面漆黒で
満月の
輪郭
ある意味金環、かな
『本物は無いけど。』
そう…だね。
そういって笑う
偽物では
いけませんか?
本物でないと
いけませんか?
真でないと
意味がない?
偽りに…意味はない?
箕笠の月夜に
僕はただ
立ち尽くしてた
届きそうでも
果てなく遠い
届かないんだよ、僕じゃ
『そんな…。どうして?』
困惑顔
すがり付く君は
此処にもう居ない
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