@(アット) オレカフェ

投稿2作目です。
恋人同士の幸せなひととき、という感じで…。



昼下がり　暇ならおいでよと電話が来たので
断る理由もないしとクローゼットの上着を探す　鏡の前でにこり
歩くと少し遠いけれど面倒な距離じゃない
そう　ズボラも過ぎるとクセになって体に毒だし
素敵な恋も逃しちゃいそう

キミの部屋　現れたレトロなコーヒーセット
偶然立寄ったカフェで人生がひっくり返ったと熱く語る
やっぱり大げさ

廻れダークブラウン　二人のひとときに祝福を
初めてのレシピ　あわてないでね
ふとテレビで流れるラグタイム思い出す
甘く苦いアロマ　求める姿は「オレカフェ」
揃いのカップすらまだ無いけれど
キミが想う未来をあたしも側で見ていたい
　
年下だから背伸びもして　お洒落にキメたいでしょう
だけど正直　センスは見栄があって磨きが足りない
自己流だけじゃ　振り向かれないよ

あたしにもお気に入りのカフェがあるけれど
周りが見えないほど　のめり込むキミを見てると気が気じゃない
ほっぺをつねるゾ

廻れコーヒースプーン　二人のため息を飛ばすよに
あの後買ってきた揃いのカップ　曇らせたくはない
ケースから出しましょう
苦い過去もいつか　自分の行く先を照らすの
出来合いのパンも手作りにして　二人思う未来をつないでみたい　
これからは

廻れダークブラウン　二人のこれからに祝福を
素敵なカフェでも部屋の隅でも　きっと悪くはない
二人のココロ次第
甘く苦いアロマ　求める姿は「オレカフェ」
背伸びで手にしたビターテイストは　誰にも渡さない
あたしとキミの宝物