愛の天秤 皿には目一杯のIを
絶対こぼれないように 逆さまになるの
さあ空の皿に乗せて あなたの愛
揺れる鎖は軋んで鳴るけど
少しずつなんてけちらないでよ
こんなもんじゃあたしは浮かない
深い深い皿にはまだまだ入るの
いっそあなたごと入っても いいんだからね
欲張りな女神は剣を突きつけて求める
「罪に見合った賠償を」
傾いた天秤はいつでもあなたを見張るの
ほら 支払ってよ あたしへの愛を
この手に掲げるのは愛の天秤
平等になる為には あなたの愛が必要なんだから
この鎖が千切れる心配なんかしなくていいの
今出せるだけの Iを 捧げてよ
逆さまの世界で愛を囁いて ちゃんと見てるからね
皿の底が見たい? 残念見えないの
駄目よ限界なんて知ろうとしないで
ほどほどなんか求めてない
何も残らないほど 全部が欲しい
愛の天秤 皿に乗るのはIとEye
ずっと見張ってるの あなたが乗せる愛を
あたしが浮かぶ度に嬉しくなる
あなたが沈む度に嬉しくなる
目線があと少しで 同じになる
もっと もっと アイを ちょうだい
正義面して求めた
正しいを振りかざした
あなたの 気持ちなんて お構いなしに
あたしの 気持ちだけが 罪重なってく
【――反転――】
突然ひっくり返った視界には
本当のあなたが
急速に 落ちる 傾く アイの皿
どうして あたしに 剣が突きつけられているの?
目の前に差し出された天秤
片方だけ傾いた底なしの皿
あれ でも おかしいな
あたしがあんなに入れておいたアイが ないなんて
あなたの皿が傾いているなんて
世界は逆さまになって
あたしのアイは 行方不明
あれ でも どっちが
本当は正しい世界だったんだろう?
強欲な神様が請求するの
「罪に見合った代償を」
傾いた天秤が あたしを逃がさない
空の皿を差し出し あなたが求める
「さあ 愛を この皿へ」
ああ アイは どこへ?
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