死んでるような目をした女の子
窮屈な部屋の中浮かんでいる

心ここに有らずで聞いている
ラジオから不意に流れたノイズ

私の手を引っ張って此処じゃないどこかへ往こう
重い扉こじ開け蝉時雨鳴り止まない心象風景

迸る青アスファルト陽炎のアート
この世はきっと退屈凌ぎで出来ている

泡沫花火咲くはいろは哉
私の頬を染めた詩
夏はもうじき暮れるその前に
あなたに言葉にしなくちゃ

生きているという自覚はないが
死んでいないことだけは自明だ

美しいものには刺があるの
傷を承知で触れれば何か変わる？

雪が降れば忘れられるのかな
涙凍り霧の花
思い出だけが癒す心なら
このまま白に染まって

踵鳴らして踵を返して
伝えたいこと口に含んで
私の身体駆け巡る音で
奥山今日越えて

空の鏡に映る曇り顔
波打つ心の汀
積もりゆく五線譜の台詞から
言葉に言葉に…

泡沫花火咲くはいろは哉
私の頬を染めた詩
夏はもうじき暮れるその前に
あなたに言葉にしなくちゃ

あなたに届いてほしいな