サイダーみたいな空、
揺らめいて上がっていった言葉が
音も無く弾けてしまった


風が吹いている病室で
溜まる点滴が枯れる様を
もうどれだけ見たのだろう

違う誰かになりたかった

小説も今じゃ底を尽きた


サイダーみたいな空、
揺らめいて上がっていった言葉が
音も無く弾けてしまった
もう抜けてしまったのだ

どうしてこんなにも私、辛いの


あなたは言った
「どの本でも僕たちみたいにはなれないよ」
橙色した病室で手を繋いで眠る


「もしも私が居なくなって
どうしようもなくなったなら、
忘れてしまっていいから
どうか笑っていて欲しいよ」


サイダーみたいな空、揺らめいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アネモネの縷々

閲覧数:383

投稿日:2016/07/31 22:58:12

文字数:291文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました