揺らめく青を漂う
ガラスの壁の向こうで
足を止めている僕に
君は気づかない
滲んでいくような胸の中を
君の世界に溶かして
遠くを見つめているその瞳の奥に
僕が浮かぶ場所はないんだ
泣いてしまいそうだよ言葉を選んでも
泡沫となって消えるなんて
単純なことなんだ
理性で断ち切れるなら
涙を辿った先にいたのは
君だった
冷たい世界では息すらできないんだ
伸ばしたこの手も すり抜けてしまう
僕の前でただ笑っているだけ
遠くを見つめるその瞳の奥に
僕が浮かぶ場所はないんだ
泣いてしまう前にさよならと言ってよ
揺らめくカーテンをただ眺める
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