震える眼に映り込む夢は
戯曲の終わりを告げる合わせ鏡
暁の闇と黄昏の光
絡み合い交じり合う泡沫の輪舞曲
神の呼声高らかに不揃いな記憶の欠片
一つ一つ掻き集めれば幻が生まれる
愚かしくも無垢なままに
悲劇の輪廻を繰り返せば
その傷跡は
消える事も癒える事もなく
孤独と自我と憎しみに
侵し尽くされた虚構の陰が
真理に触れるとき
風が花を散らす
神話に倣った陽炎(かぎろい)の塔は
何処かに紡ぎ出された追想のタンゴ
時の歯車軋み出し鬩ぎ合う綻びの中
絶望を孕んだ傀儡師は幻を生み出す
崩れゆく希望と共に
悲劇の螺旋を堕ちて行けば
その終焉は
誰も逃れられる事もなく
孤独と自我と憎しみに
侵し尽くされた虚構の陰が
真理に触れるとき
風と花が踊る
愚かしくも無垢なままに
悲劇の輪廻を繰り返せば
その傷跡は――
褪せる事無き運命の十字架(ひかり)背負い
悲劇の螺旋を堕ちて行けば
その終焉は
産声を上げた願いの象徴(かたち)
孤独と自我と憎しみに
侵し尽くされた虚構の陰が
真理に触れるとき
風が花を散らす
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