「螺旋」
依存を以て心臓が軋む幻想
或いは私情に因って侵蝕されゆく理性の類か
真相はきっと淡々と抱く恋情
病の様に私を蝕んでゆく
失いそうな 消えちゃいそうな
淡い熱に絡まっている
触れ合ったのは毒だったのだ
何も飲み込んでいる
歪む染色体に滲ませた此の愛情が
曖昧な声で紅く私を染め上げて
貴方に縋った馬鹿な私を嗜めて
毒は巡ってゆく
眩む愛憎なんて滑稽だと嘲笑って
最愛の二人はマスカレイドで舞っていて
螺旋状の愛は毒に酔い喰らっている
ス ティグマの様な依存のシンプトム
祈祷を以て脳内を廻る喧騒
答は思想がずっと回想している刺激と麻酔か
嗜好の嫉妬 閑散に呻く幻聴
私は疾うに貴方に溺れている
唸る脈拍さえも病床に臥した瞑想で
感情の所為で絆す心をぶち撒けて
何様は嗤った「幾らも愛に飢えてるの?」
欲が抉っている
茹る体温さえ愛おしくて堪らなくて
紫陽花の白い花弁は宙に舞っていて
蜃気楼の様に記憶は靄に包まれた
辻褄はどうだ 病名アノニマス
恋と云う名の毒に溺れた
息も出来ない程依り存っていた
火を灯した 棘を刺した
流離う悦に弄ばれ
犯されてた 毒だったのか
愛を飲み干していく
歪む染色体に滲ませた此の愛情が
愛されていたいと喘ぐ命を染め上げた
私の口唇の可憐な毒を差し出して
藍に染まってゆく
軋む幻想だって烟草の様な恋情で
最愛の二人のマスカレイドは止まないで
螺旋状の愛は毒に酔い喰らっている
ス ティグマの様だ 依存はシンプトム
二人は楽園のアダムス
00:00 / 03:43
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想