無機質な景観は残酷かつ狡獪で
失敗を恐れて惑う人達の群れと
溢れ落ちかけた標識が錆び付いて
抉られた地面に虚しさを語ってる

荒れた風が頬を撫でてすり抜けた
砂埃をまぶした鉄骨の軋む音と

陰湿な雲が空を包んで雨の滴を垂らす

雷鳴が疼いて鉛の亀裂に刺さる
官能を奪いかっさらった悪魔の街
握りしめた古いカメラのファインダーを
覗いた先に望む景色はモノクロだった

最後に残した光景を思い出せない
フィルムのネガは濁り役に立たず
立ち尽くしたまま足は仔鹿のように
震えて次の一歩を踏み出せずにいた

眩しい光が体を包み込んでそのあとに
繁栄の街並みは一瞬で廃墟になった

因果か幻か知る術は希望の扉に変わる

屍と果てる前にやるべき事がある
衝動のサイクルに堕天使が微笑んだ
手汗を拭って絞るフォーカスの向こうに
現れた未來の世界の果てに懺悔して

雷鳴が疼いて鉛の亀裂に刺さる
官能を奪いかっさらった悪魔の街
握りしめた古いカメラのファインダーを
覗いた先に望む景色はモノクロだった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

PHOTOGRAPHER

ぱしゃっ。

閲覧数:160

投稿日:2012/06/14 21:25:01

文字数:443文字

カテゴリ:歌詞

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